
第2回 好きは強い! 親は、自分の子どもは何が好きなのかを見極めてあげる(前編)
最近気になっているのは、おかあさんたちのSNSのアイコン。子どもの写真をプロフィール画像にしているおかあさんがけっこういるでしょ。驚くことに、メールアドレスにも子どもの名前を使っている。
わかる? これって子どもと親の人格が同一化されているということ。「できの悪い子ども=できの悪い私」という変な自己肯定感につながるから危険。うちの教室の保護者には、「プロフィール写真から子どもを外せ!」「メアドは自分の名前を付けろ」と言っている。
とにもかくにも、自分から子どもの人格を切り離せ。そうしないと共依存になっちゃう。ドライな言い方をすると、自分の子どもであれしょせんは他人。子どもには子どもの運命っていうものがあるから、その子に起きることに気をもんでも意味がないということ。
親は自分の影響力を過信しすぎているんだよ。自分が子どもをなんとかできると考えている。でも親にそんな影響力はない。その子次第なんだよ。親が子どもにしてあげられることなんてものすごく限られていると思っていたほうがいい。子どもにサバイバル能力があるかどうかが大切なんだ。その子が自分の能力で生活していく。親に言われたからではなくて、本人がどこまで自分の能力を追求できたかが重要。
だから「好き」には誰にも勝てないの。例えば、エンジニアでもミュージシャンでもその仕事が好きな人はやっぱり成功するからね。漫画家とかミュージシャンなんて英才教育の真逆だよね。親から「おまえにそんな才能はない!」といわれながら逆境の中で才能を開花させる。だから英才教育なんて意味がない。すると親の仕事は、自分の子どもは何が好きなのかを見極めてあげることが大切。